こういった「実話に基づくホラー映画」の制作時には、事実とは異なる話が盛り込まれることも知られています。それでもやっぱりコワイけどね。 5人の娘がいるペロン一家から、「アナベル」と名付けられた人形の周りで起こる不可解な現象について相談されたのも本当にあった話。 ただ、映画との大きな違いが2点あります。ひとつは、呪いのせいで母親のキャロラインが子どもたちに危害を加えようとした事実はないこと。また、エドが実際に悪魔祓いをしたという記録はありません。 アンネリーゼは1年間に60回を超える悪魔払いの儀式を受け、最終的には断食した結果亡くなりました。映画では、儀式の最中に死亡したと描かれています。 1974年、ニューヨーク州ロングアイランドにある豪邸で、そこに住む一家が殺害されます。犯人は長男で、「家に家族を殺すよう言われた」と証言しています。 あの家で実際に何が起きたか、今でも多くの議論が巻き起こっています。 事件後に引っ越してきたルッツ一家も怪奇現象に襲われますが、これは話題を狙った作り話なのではという意見もあります。 『ポルターガイスト』は、ロングアイランドのシーフォードに暮らしていたハーマン家での出来事にヒントを得て制作されました。 ハーマン家での怪奇現象は当時、ライフ誌で報じられました。 ハーマン家では、不気味な現象が起きていました。しかし映画にあるように「骸骨がプールから出てくる」ことはなかったし、ネイティブ・アメリカンの墓地に建てられた家だったわけでもありません。 実のところ、この家は新築で、ハーマン家しか住んだことがありませんでした。 少年は、おばが亡くなる直前にウイジャ盤(交霊術に使う板、こっくりさんのようなもの)をもらいましたが、その後、不思議な出来事を経験するようになったのです。 実話から脚色を加えたのは、少年の身元の特定を避けるためでしたが、かなりオリジナルで作られた部分があります。 記事は、少年がカンボジアの「キリングフィールド」(ポル・ポト政権時代に虐殺が行われた場所)を逃れて以来、恐ろしい悪夢にうなされるようになったという内容でした。 少年は、悪夢にうなされて怪我をしていましたが、身体的には何も問題がないと診断されていました。しかし最終的にはある日、悪夢を見ている最中に亡くなっています。 ウェス・クレイヴン監督は、エンタメ情報サイト「Cinema Blend」に次のように語っています。 「少年は両親に『もし眠ってしまったら、追いかけて来るあいつに捕まってしまいそうで怖い』と話したそうです。そのため、何日も寝ずにいようとしていました」 「あるときついに眠りに落ち、少年の両親はようやく危機は脱したと思いました。ところが、夜中に叫び声がしました。両親が少年のもとにかけつけたときには、少年はすでに亡くなっていたそうです」 「少年は、悪夢の最中に亡くなったんです。恐ろしい幻想を見ていたのに、大人全員に否定されてしまった若者。それが、『エルム街の悪夢』のあらすじの中心となりました」 テーマは実話からヒントを得たものでしたが、そこから先のあらすじは、事実とは関係なく作られました。 リストは犯行後、別人になりすまして暮らし続けましたが、後に自責の念を抱きます。 一方でジェリー・ブレイクは、家族を殺害した後も普通に生活を続け、さらに殺人を続けました。 1974年公開の映画オリジナル版は「実話を基にした」と明示されてはいませんが、2003年のリメイク版『テキサス・チェーンソー』は、実話が基になっています。 殺人鬼レザーフェイスは、ウィスコンシン州で農業を営んでいたエド・ゲインがモデル。その犯行手段は、映画で描かれたものと酷似していました。 『スクリーム』のゴーストフェイスはこの事件からヒントを得たものの、作品の残りの部分はすべてフィクションです。 ゲインと母親の関係は複雑でした。ゲインにとって母親は、独占欲が強く、支配的で、人を巧みに操るような人物だったようです。 鳥の異常な行動は後に、有毒プランクトンを鳥が食べたことで引き起こされた可能性が高い、と科学者によって結論づけられています。科学的な証明があったものの、歴史的なホラー作品のネタになりました。 スネデカー家は前年、コネチカット州サウシングトンに家を借り、娘1人と幼い息子3人とともに暮らし始めました。息子のうち1人は病気の治療中でした。 しかし引っ越した後に、そこがかつての葬儀場で、 霊に憑かれていることを知ります。 映画はこのコンセプトで作られていますが、実話では、この家で超常現象が起きていたことを示す確固とした証拠はほとんどありませんでした。実際に何が起きていたのかについては、いまだに議論の的になっています。 遺体が発見されなければ、殺人で有罪にはならないとボールは考えたからでした。 この話が、『悪魔の沼』のヒントになっています。とはいえ、映画では酒場の代わりにホテルが舞台になっており、被害者は女性だけではありません。 驚きの写真の数々に、思わず共感してしまう体験談、セレブの最新情報から徹底的に掘り下げた調査報道までーー。「世界のイマ」がわかるホットな話題をお届けします。

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