大西:暑い季節にぴったりの、ちょっとヒヤッとするような映画です。主人公・花(南沙良さん)が、ある日突然、家族全員で交通事故に遭ってしまうところから物語が始まります。僕は(花と親しくなる高校生)四井純という男の子を演じていて、自分の母親の原因不明の病を探っているところから始まります。全体的には“愛”がテーマになっていて、「愛が行き過ぎると、どうなってしまうのか……」を描いています。人間の怖さを感じられて、フィクションではありますが、どこか共感できるような言葉やシーンがあるので、そこにも注目していただけたらと思います。坂本:花を演じるのは南沙良さん、花のお母さん役は桜井ユキさん、お父さん役が玉木宏さんと、豪華キャストになっています。監督・脚本は、映画「きいろいゾウ」「ノイズ」などを手がけられた片岡翔さんです。脚本をいただいて演じるにあたって、どんなことに取り組みましたか?大西:僕は映画単独出演が初めてだったのと、アイドルの自分とは違うギャップのある、ちょっと静かで大人な感じの役でした。挑戦できるワクワク感と、クランクインまでに役を作り過ぎないよう、インしてから監督さんやスタッフさんと一緒に四井純という役を作っていきました。すごい役作りをしたわけでもないんですけど、大きいスクリーンだからこそ、ちょっとした目の動きや繊細な動きに初挑戦しましたね。坂本:片岡監督とのお仕事は初めてですか?大西:初めましてでしたね。坂本:じゃあ、現場でたくさんお話されたんですね。大西:この作品を作り上げた方なので、めちゃくちゃ面白いんですよ。1シーン1シーン、「こういう気持ちだよね」と毎回寄り添ってくださる方なので、僕自身もお芝居することが楽しくなってきましたね。坂本:撮影後、片岡監督は「撮影中の成長が凄まじかった」とお話されていたそうですね。大西:嬉しいです。坂本:クライマックスは、見入ってしまうほどのお芝居でした。手ごたえはありましたか?大西:撮影期間は2、3週間と短い期間でしたが、いろんな先輩俳優さんの背中を見て撮影することができたので、1つ成長できたのかなと思いますね。*大西さん単独出演映画「この子は邪悪」は、現在絶賛公開中です。上映劇場などの詳細は公式サイトをご確認ください。